残暑お見舞い申し上げます
NKB通信2004年8月16日号 代表取締役 専務 花井 宏友
お盆休みも終わり、少しは休養することができましたでしょうか。
経営陣の方々におきましては、毎日の激務にじっくりと考える暇もなく取り組んでおられ、たまには心身の休息も必要かと思います。
とは申しましても、そんな悠長なことも言っておれないのが現状かと思います。
しかしながら、あれだけハードな仕事量をこなし、しかも、成果を上げ続けながらきっちりと月1~2回はゴルフに行き、ご家族のサービスも欠かさない人。また、いつも急がしそうに夜の遅くまで休日出勤までして、人一倍働いているようですが、成果はいまひとつで、お客様からのクレームも多く、ご家族の不満も多い人。果たして一体何が違うのでしょうか。
一見、後者の方が、非常にまじめな仕事ぶりの「会社人間」と評価されることもあるようです。しかし、正直このような人が評価され、
組織に多く見受けられるようになると、その組織は非常に危険な状況と言えます。
成果の上げられない人間が、申し訳なく夜遅く残っていたり、うるさそうな上司の手前、休日、会社に何をすることなく出てくることなどは、
本当にばかげた話です。
上記のような管理者や、一般社員には次のような問題傾向があるように思われます。
1.仕事の段取りが悪い
「その週.月の行動計画が戦略的でなく場当たり的である」
2.仕事の正しいプライオリティー(優先順位)を考えての計画が苦手である
3.電子メールや電話の効果的な使い方が出来ていない
「電話で済ませられることは電話で済ませる、無駄な行動はしない」
4.社内外の重要人物との接触が少ない
「キーマンとの接触が少ないので正確な情報がキャッチできない」
5.社内外何かにつけしっかりとした準備が出来ていない
「社内会議の準備不足.お客様との商談時の準備不足」
6.毎日の行動にメリハリがなく自分の職務にプライドと責任感がない
7.愚痴が多く自分も会社も粗末にしてしまいがち
まだまだ、色々ありますが、たいてい、本人はその事に気づいていないことが多いものです。管理者にしても、一般社員にしても、
成長しきれず無責任な志の低い以前と同じことの繰り返しというパターンに行き着きます。
このような社員の方々を早期に発見し、改善を図るためには、その部署の上司の個人的な問題ではなく、会社として取り組む必要があります。
そして、その原因が、会社風土の問題なのか、管理者の指導育成の仕方の問題なのか、社員個人の問題なのかを分析し、具体的に各個人と全社的に
手を打ち、効果定着のための仕組みづくりも抜かりなくつくりあげることが、まずは重要かと考えます。