『会社方針の浸透こそがその会社の総合力を強化する!!』
NKB通信2007年3月16日号 代表取締役 専務 花井宏友
いよいよ今期も終盤に向かい最後の最後までがんばり抜いた結果、わが国の企業は色々な影響を受けながらもかなりの成果を残した。
これから新年度を迎えるにあたり、更に気を引き締めて「目標を達成する為の方向性や方法」所謂、会社方針を打ち出さなければならない。
又、企業のあるべき姿「最近では戦略的将来構想とも言われるように“生き残り姿”としての魅力あるビジョンも非常に重要になってくる。
ところがこの大切な生き残りの為の会社方針の全社員への浸透がままならないのが実状である。
なぜ経営幹部の方々が本気になって会社方針戦略を具体的に実行しようとしないのか。又業績(利益)目標しかり、CS浸透問題しかり、
何をとっても経営課題の根幹である重要事項が何一つまともに取組もうとされない。このままの状態が続けば我社はいったいどうなってしまうのか。
そこで会社方針の実現に向けての具体的戦略を打ち出せない幹部の共通点として、、、
1.戦略策定能力が部門長としての必須能力であることを知らない。
例:戦略を学ぶ機会がなかった方が多い。
2. “本来業務の多忙”を理由に戦略策定を怠ってきた。
例:目先の業績を追うことで今の評価と地位を得てきた方が多い。
3. 自分の戦略(智恵)を今まで整理したことが無く表現できない
例:自分が表現記載できない理由を“フォーマットのまずさ”に責任転嫁する。
4. 戦略(智恵)よりも、とにかく勘・度胸・人情を重視する
例:今の自分のやり方に自信がありすぎて謙虚に戦略を受け入れない方が多い。
5. 自分の戦略(智恵)の無さが露呈するのを恐れ戦略を嫌う。
例:プライドが高すぎて謙虚に戦略を学ぶことができない。
6. フォローの風に安堵して本気で戦略を策定しない
例:不況が来て初めて戦略の重要性を知るも手遅れの方が多い。
7. 会社の戦略に納得しておらず連鎖戦略を作りたがらない。
例:上位戦略に逆らい自分のやり方を押し通す場合は、期待以上の業績で正当性を証明するか退社するかのいずれかを選択するしかないことを知る。
と、いった事が挙げられます。
幹部の重要な役割として今後、勝ち組企業として生き残っていく為にも下記の、
1.ビジョン・・・企業のあるべき姿
2.目標・・・・・達成されるべき結果を具体的に表したもの「業績目標、予算、期限、作業標準など」
3.方針・・・・・目標を達成する為の方向性やアイデアをいう
4.戦略・・・・・企業外部の環境変化に適応する為の施策のこと
本質を十分理解し本気で取組んでいかなければならない。そして方針戦略の全社員への浸透こそがその会社の総合力を必然と発揮させ、
それが勝ち組企業の正に姿である。