NKB通信

『今こそ逆境を超克すべき!!』

NKB通信2010年1月6日号    代表取締役 社長 秦野浩行

昨年は、100年に一度の大不況、デフレ・スパイラルに突入、1/3の企業淘汰…といった暗い言葉で締めくくられた年でしたので今回の大不況を初体験者した経営者の年頭訓示は、とかく二言目は『危機意識を!』となりがちです。
その結果、経営戦略も含め全ての経営施策が後ろ向きとなり、守りに徹したものとなっている会社も多いかと存じます。当り前のことですが危機意識の醸成のみで社員の士気を上げることは難しいものです。
よって本年は次の経営法をお勧めする次第です。


-今こそ攻めの経営戦略を!-
 一方、世にいう勝ち組企業では、“逆境こそ飛躍のチャンス!”として前向きに攻めの経営戦略を鋭意推進し景気回復に頼らず着実に業績回復を成し遂げつつあります。
正に、経営者の発想法で明暗を分けている状況といえましょう。

-逆境こそ飛躍のチャンスの経営例-
◇逆境◇ ◇チャンス◇
<住宅建築業界> 新築客の激減 リフォーム客の拡大(ご入居者宅の老朽化
<土木建設業界> 新規事業の激減 解体事業の拡大(コンクリート構造物耐用限界)
<店舗販売業界> 購入客の激減 リピート顧客の拡大(囲込みでファン客確保)
<農機販売業界> JAの合併減少 大型合併JAの攻略(大量受注の実現)
<コンビニ業界> 競合出店飽和化 顧客誘致率UP(差別化商品・サービスの提供)
<アパレル業界> 安価単品の販売 安価組み合わせ販売(トータル提案の販売)

社員の士気を上げるためには、今こそ攻めの経営戦略を打ち出すことが不可欠です。


-今こそ必要な経費を投下せよ!-
 期末の赤字回避に向け、“無駄な経費カット”を王道の経営法として尊ぶ風潮がありますが実は勝ち組企業では、逆に“業績に直結した3K経費(交際費・教育費・交通費)は使え!”の緊急方針があります。

-業績に直結した経費例-
◇3K経費◇ ◇許される条件◇
<接待交際費> 競合排除の為の情報収集と接待
<社員教育費> 売上確保の為の教育(例:債権回収・新規開拓力強化・値引き阻止力)
<営業交通費> 有望客への有効商談件数を増やすための交通費(訪問件数の倍増)

業績必達に本当に必要な経費節減は、正に本末転倒と言わざるを得ないのです。


-今こそ経営幹部はプラス思考を持て!-
 負け組企業は、ますます負のスパイラルに落ち込み経営体力を消耗する。 勝ち組企業は、ますます正のスパイラルで上昇気流に乗り常勝の経営法を確立していく。 どちらの方向に導くかは、結局、司令塔である経営幹部次第です。 今一度、自社を取り巻く環境と自社内の経営資源をプラス思考で見直し、戦う為の武器を再発見頂くことを“年頭の決意”にして頂ければ幸いです。



>>バックナンバーに戻る

お問い合わせフォーム
↑Page Top