NKB通信

『デフレ化した市場こそ製品開発が問われる!!』

NKB通信2010年4月7日号    代表取締役 専務 花井宏友

今、日本経済のみならず「デフレーション」は世界的な現象である。 この「デフレーション」によって物あまり状況となり、敏感な市場は必然と買い控えに突入していくのである。そうすると、自動的に値崩れが起こるというものです。 何処もかしこもデフレスパイラル『供給過多・需要不足が起こり、物価が低下する。値崩れが続くと利益が減り、減った分だけ従業員への賃金が下がる。また、企業利益が減ると人件費を中心に経費削減が強いられ、失業者が増える。従業員と家族は減った賃金で生活をやりくりしようとするため、物を買えなくなる(購買力の低下)。その結果、商品は売れなくなり、生産者は商品価格を引き下げなければならなくなる。』にはまり込んでいく。現在、中国以外の殆んどの国々はこの状況下から抜け出せず四苦八苦している。

 また、デフレ化した市場での競争はこの上なく厳しく「買い手」主導の市場が形成し、企業は熾烈な戦いを余儀なくされ、いつまでも続く価格破壊に優勝劣敗、淘汰、整理、統合が繰り返されるのである。  「デフレ時代」を企業が生き抜く為には、何があろうと自社製品の品質と性能を高め、新製品開発の為の研究開発投資に全力を挙げて取り組まなければならないのはいうまでもない。

 頑張っても頑張っても今期も赤字で終わってしまったとお嘆きの経営陣の方々。「一体どうなってんだろう、何かがおかしい。結局、競合が全て倒産し、自社だけが生き残って市場が独占状態になれば全ての問題は解決するはずに違いない」と本気で思ってしまうほど悩んでしまう。 しかし、実際のところは独占企業と言われる会社も何もお悩みが無く、そこそこの頑張りで悠々と黒字経営を続けて来られたわけではない。今日に至るまでに血のにじむ思いで凄まじい努力を積み重ねてきたに違いない。つまり、業界NO.1の企業である以上、産業経済界の注目度も大きく、影響力もかなりなものであるため、日々製品開発に取り組まれる費用も桁違いである。

 そこで、当社におきましても最近『製品開発会議研修』たるコースが増えてきております。それでは、その一部として製品開発会議研修の成功の奥義をご紹介させて頂きます。


 
◆製品開発会議研修の成功奥義◆

 1.技術者が保有する技術を全て明確にすること。
    ※本人が低い技術と誤認する技術も全て洗い出す!

 2.個人のみならずチームが有する技術も全て明確にすること。
    ※過去のプロジェクト技術の保有者を全て洗い出す!

 3.前項目1、2の技術を念頭に顧客ニーズを探求すること。
    ※保有しない技術による製品開発は莫大な経費と時間を要す!

 4.事実に基づく顧客ニーズで事業開発をすること。
    ※営業者の持つ真実の顧客ニーズ情報を洗い出す!

 5.新事業開発の正しい展開手順を踏むこと。
    ※基本となる新事業開発手法を学ぶ!

 6.保有技術と顧客ニーズの両面から対象事業を厳選すること。
    ※対象事業の絞り込み判定基準を明確にする!

 7.討議経過は全て統一フォーマットに記録しておくこと。
    ※不採用案も時と条件が変われば最適開発案となる!

 8.会議研修の参加者は目的に合った人を招集すること。
    ※特に分科会メンバーの編成が成否の分岐点である!

 9.製品開発の責任者は全会議に参加すること。
    ※反対者を説得するには計画への思いと経緯説明が不可欠!



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